高速道路上空で実弾演習 カリフォルニア州知事「大統領のエゴ優先」
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【10月19日 AFP】米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は18日、州内を縦断する主要高速道路上空で同日実施予定の海兵隊による実弾演習について、危険だと指摘し、ドナルド・トランプ大統領が公共の安全を無視し「自らのエゴを優先している」と非難した。同日、国内各地では「ノー・キングス(王様はいらない)」のスローガンを掲げ、第2次トランプ政権に抗議するデモが行われていた。
実弾演習は海兵隊創設250周年を記念する行事の一環で、J・D・バンス副大統領も出席すると伝えられた。影響が懸念されたのは、ロサンゼルスとサンディエゴを結ぶ州間高速道路I-5の沿岸約27キロの区間。
ニューサム知事は「トランプ大統領は公共の安全を無視し、自らのエゴを優先している」と述べ、「混雑した高速道路の上で実弾を発射するのは、単に間違っているだけでなく、危険だ」と非難した。
AFP記者は同日、「高速道路上空で実弾使用中」と警告する看板を確認した。
実弾演習について、海兵隊は声明を発表。弾薬が公衆に危険を及ぼすことはないとした上で、「海軍と海兵隊チームの強さと団結を示し、われわれが祖国と国益を守る準備が整っていることを示す」と説明した。
また、「これまでもI-5の西側にある陸上砲撃地点から、東側に設けられた着弾区域に向けて、既存の安全プロトコルに従い、ルートを閉鎖することなく砲撃を実施してきた」とし、「これは確立された安全な慣行だ」と述べた。
ニューサム氏は、抗議デモが広がる中での実弾演習について「意見の異なる人々を威嚇するために軍を使うのは、強さではない。それは無謀であり、無礼であり、大統領の地位にふさわしくない行為だ」と批判した。
リベラルなカリフォルニア州とトランプ政権の間では対立が続いている。6月には、ロサンゼルスでの移民摘発をめぐる抗議デモを受け、トランプ政権が州兵を派遣。数百人の海兵隊員も投入され、ニューサム氏を含む地元当局者らは「過剰で不必要な措置だ」と批判していた。(c)AFP