「Sho-time」 大谷が投打で史上屈指の活躍、シリーズMVP獲得
このニュースをシェア
【10月18日 AFP】25MLBは17日、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS、7回戦制)第4戦が行われ、ロサンゼルス・ドジャースがミルウォーキー・ブルワーズを5-1で下し、4連勝のスイープでワールドシリーズ進出を決めた。ドジャースの大谷翔平は、野球史上屈指の投打にわたる圧巻の活躍を見せ、シリーズ最優秀選手(MVP)に選出された。
ドジャースのリーグ制覇は、大谷個人の衝撃的なパフォーマンスの前では補足情報のようだった。
「ベーブ・ルース以来最高の野球選手」とも称される二刀流の大谷は、直近8試合はノーアーチでこの試合を迎えていたが、5万2883人と満員の観衆の前で、ポストシーズンでの状態に疑問を抱く声を一掃する、3本塁打・10奪三振という活躍を披露した。
先発登板した大谷は、初回に3者連続三振を奪うと、その裏に飛距離135.9メートルの先頭打者本塁打を放ってチームにリードをもたらし、圧巻の展開の幕開けとした。
チームが初回に2点を追加した後の4回には今度は飛距離142.9メートルの場外弾を放ってリードを4点に広げると、7回には3本目の一発を放った。
投げては6回3分の0で被安打2、三振10と見事な内容だった。
1試合3本塁打・10奪三振はMLBのポストシーズン史上初。近代野球史で投手として1試合3発を放ったのは、1942年のボストン・ブレーブス(現アトランタ・ブレーブス)のジム・ドービンのみとなっている。
今シリーズのMVPを獲得した大谷は「(投打での活躍は)最高の気分」「みんなを代表してこれ(MVP)をもらっている。あと四つ、全力で勝ちにいきたい。みなさんきょうはいいお酒を飲んでください」とコメントした。
大谷の活躍にチームメートも驚きの表情を隠せなかった。フレディー・フリーマンは「ショウヘイ、なんてことだ! 言葉が出ない」「時々触ってみて、彼が本当に鋼鉄製じゃないかと確かめるんだ。本当に信じられない。最大の舞台であんなことをやってのけるんだ」とコメントした。
一方でブルワーズのパット・マーフィー監督は、「今夜は象徴的な、おそらくポストシーズン史上最高の個人パフォーマンスに立ち会った」とし、「だれも異論はないだろう。10奪三振に3本塁打だ」と続けた。(c)AFP