【10月16日 AFP】スコット・ベセント米財務長官は15日、加藤勝信財務相との会談で、ロシア産エネルギーの輸入を停止することを日本に期待していると伝えた。これに先立ちドナルド・トランプ大統領は数時間前、インドのナレンドラ・モディ首相が、ロシア産原油の輸入を停止すると確約したと明らかにしていた。

ベセント氏はXで、訪米中の加藤氏に対し、トランプ政権が日本に対し「ロシア産エネルギーの輸入停止を期待していること」などについて協議したと述べた。

日本は石油とガスを海外からの輸入に大きく依存している。

最新の税関データによると、2023年の日本のロシアからの液化天然ガス(LNG)輸入額は5820億円で、LNG輸入総額の8.9%を占めた。

米首都ワシントンの日本メディアによると、加藤氏がベセント氏の発言についてはコメントを控えたいと述べた。

トランプ氏は15日、インドのモディ首相が、ロシア産原油の輸入停止を確約したと主張。

「彼(モディ氏)はロシアからの原油購入を一切行わないと確約してくれた」「すぐにとはいかない。少し時間がかかるが、そのうち終わるだろう」と述べた。

モディ氏はこれまで、ロシアがウクライナを侵攻しているにもかかわらず、インドの歴史的なパートナーであるロシアからの原油購入を正当化してきた。

トランプ氏は8月、ロシアの原油を購入していることへの制裁措置として、インドに対して25%の追加関税を発動した。すでに課していた25%の相互関税に上乗せされ、合計で50%となった。(c)AFP