【10月16日 AFP】韓国政府は15日、カンボジアで韓国人大学生が拷問を受けて殺害された事件を受け、同国一部地域への渡航を禁止した。

韓国外務省は声明で「カンポット州のボコル山地域、バベット市、ポイペト市を渡航禁止区域に指定した」と述べ、同地域を訪問、または滞在する韓国国民は処罰の対象となる可能性があるとした。

政府は、韓国人約1000人がカンボジアを拠点とするオンライン詐欺に関与していると公式発表している。

韓国は同日、偽の求人や詐欺組織が関与した誘拐事件について協議するため、カンボジアにチームを派遣した。

外交部次官が率いるチームには、警察と諜報(ちょうほう)機関の職員が含まれており、カンボジア当局に拘束された63人の帰国に関する協議に加えて、韓国人大学生の殺害についても共同捜査を行う予定となっている。

犯罪組織に誘拐され拷問されたと伝えられるその大学生は、8月8日にピックアップトラックの中で死亡しているのが発見された。検視によると、大学生は「全身に複数の打撲傷と負傷があり、激しい拷問の結果死亡した」という。

3人の中国人が8月11日に殺人罪とオンライン詐欺罪で起訴され、未決勾留中となっている。

韓国外務省によると、今年1月から8月の間に、カンボジアで行方不明または拘束された韓国人は約330人に上り、その後、安否が未確認の人数は80人にまで減少している。(c)AFP