【10月15日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は14日、9月に暗殺された保守系活動家チャーリー・カーク氏を「真実と自由のための殉教者」とたたえ、文民最高の栄誉「大統領自由勲章」を授与した。

涙を浮かべるカーク氏の妻エリカさんに大統領自由勲章を手渡したトランプ氏は、カーク氏を古代ギリシャの哲学者ソクラテス、イエス・キリストの十二使徒の一人聖ペテロ、エーブラハム・リンカーン元大米統領、そして米黒人運動指導者マーティン・ルーサー・キング牧師になぞらえた。

トランプ氏はまた、カーク氏暗殺事件後に開始した極左の取り締まりを強化すると誓った。

ホワイトハウスで行われた厳粛な式典で保守エリート層を前に、「わが国は極左による暴力、過激主義、そしてテロを絶対に容認しない」「わが国に怒り狂う暴徒たちは要らない。わが国の都市を安全でない状態のまま放置しておくつもりもない」と述べた。

国務省は14日のX(旧ツイッター)への投稿で、ソーシャルメディア上で「カーク氏暗殺を称賛」したとして、アルゼンチン人、南アフリカ人、メキシコ人、ブラジル人、パラグアイ人ら少なくとも6人の外国人のビザ(査証)を取り消したと発表した。

6人は、カーク氏を「人種差別主義者(レイシスト)」「外国人嫌い(ゼノフォビア)」などと呼ぶ不適切な投稿を共有したとされる。

国務省によると、あるドイツ人は「ファシストが死んでも、民主主義者は文句を言わない」と書いたため、ビザを取り消された。(c)AFP