【10月16日 東方新報】8日間の中秋節と国慶節の連休が終了した。中国交通運輸部の最新データによると、10月1日から8日までの間、全社会の地域を跨ぐ人びとの移動回数は24.32億人次に達する見込みで、歴史的に見ても同期間の新たな記録を更新することが予想されている。連休中、鉄道、道路、航空、海上の輸送量が急増し、旅行者の熱意が空前の高まりを見せた。これにより、休日経済の活力が一層鮮明に表れた。

◾️新しい交通網が「黄金観光帯」を繋げる

最近開通された交通ルートは、県をまたぐ旅行の効率を大きく高め、沿線の人気観光地を結びつけることで、いくつかの地域を新たな「黄金観光帯」として形成している。これにより、旅行の新たな動力が生まれた。

9月に開通した主な交通プロジェクトには、九綿高速道路、襄荆高速鉄道、沈白高速鉄道、花江峡谷大橋、常泰長江大橋などが含まれる。その中でも、花江峡谷大橋は「横にも縦にも世界一」という独自の特徴で注目を集めている。この橋では、バンジージャンプやスカイダイビング、空中カフェといった新しい観光体験が提供され、観光客にとって新たな人気スポットとなっている。

花江峡谷大橋の開通により、連休中には花江大峡谷の観光地の検索数が大幅に増加した。さらに、黄果樹の滝や万峰林などの沿線観光地も注目され、交通が文化・観光産業に与える影響が一層明確になった。

◾️「小都市の魅力」が新たな注目を集める

連休中、「人が少ない場所」を求める旅行者が増えた。多くの旅行者は混雑を避け、静かな場所を求める一方で、地元の素朴な生活の魅力を感じたいと考える人も多い。例えば、雲南省(Yunnan)建水県の西門菜市場で炭火で焼いた豆腐を食べたり、浙江省臨海の紫陽街で早朝の海苔饼を買ったりすることが、「特別な体験」として注目を集めている。

また、多くの二線都市が、独自の観光地魅力を活かして、新たなテーマや体験を提供し、「小都市の魅力」がますます高まっている。オンライン旅行プラットフォームの「同程旅行(LY.COM)」のデータによると、連休中、小都市観光では赤い歴史を感じる観光地や秋の風景を楽しむ観光地、夜間観光スポットが人気で、陝西省(Shaanxi)延安市(Yanan)の革命記念地、アルタイ地域の喀納斯湖、江西省(Jiangxi)上饒市(Shangrao)の望仙谷などがトップに挙げられた。

◾️深層体験型観光が主流に

従来の「観光地巡り」型の旅行は、次第により没入感のある体験型の観光へとシフトしている。サイクリング、伝統技術体験、夜間のテーマパフォーマンス、都市謎解きなど、ユニークな観光スタイルが多くの旅行者に支持されている。

今回の連休では、長期間の深層体験型旅行が顕著なトレンドとなった。北京市、四川省(Sichuan)成都市(Changdu)、上海市、陝西省西安市(Xi'an)、重慶市(Chongqing)、湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)、山東市(Shangdong)青島市(Qingdao)、江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)、浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)などが国内で人気の長距離旅行先となり、特に新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ウルムチ市(Urumqi)やフフホト市(Hohhot)、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)ラサ市(Lhasa)などの西部・高原地域への旅行需要が増加した。これにより、壮大な自然景観や独特の文化に触れようとする旅行者が増えている。

また、いくつかの「新星的な観光地」が注目を集めている。例えば、ネットで人気を集めた「鸡排哥(フライドチキン兄さん)」に関連する山西省(Shanxi)景徳鎮市(Jingdezhen)の観光は、予約数が前年比60%増となった。また、四川省瀘州市(Luzhou)で開催された「酒要会・銀河左岸」音楽祭も、全国から多くの音楽ファンを集め、観光予約数は前年比45%増加した。

携程研究院のシニア研究員である沈佳旎(Shen Jiani)氏は、現在の旅行消費の中心が「体験」にシフトしていることを指摘している。旅行者は単に目的地に到達することに満足するのではなく、その地の文化や環境に「溶け込む」ことを求めるようになっている。この変化は、中国の観光市場がますます成熟し、質の高い発展を遂げている証である。(c)東方新報/AFPBB News