マドゥロ大統領、ノーベル平和賞のマチャド氏は「悪魔の魔女」
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【10月13日 AFP】ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は12日、ノーベル平和賞が授与されることが決まった同国の野党指導者、マリア・コリナ・マチャド氏に「悪魔の魔女」との烙印を押した。
マドゥロ氏は、マチャド氏の名前を直接挙げず、ノーベル賞にも触れることなく、「人口の90%が悪魔の魔女を拒絶している」と述べた。
ノルウェー・ノーベル委員会は、マチャド氏の選出に際し「ベネズエラの人々の民主的権利を推進するためのたゆまぬ努力と、独裁から民主主義への公正で平和的な移行を実現するための闘い」が評価されたと述べている。
米国は長年、左派マドゥロ政権の統治に反対しており、ドナルド・トランプ大統領の下では、ベネズエラ沖のカリブ海に軍艦を展開している。
マチャド氏が外国の侵略を呼びかけていると非難するマドゥロ氏は、ベネズエラで「先住民抵抗の日」として祝われる米大陸発見記念の式典で、「われわれは平和を望んでいる。そして平和を得るだろう。ただし、それは自由と主権を伴う平和だ」と述べた。
近海での米軍の軍事演習を支持しているマチャド氏は、ノーベル賞を「苦しむベネズエラ国民」とトランプ氏に捧げた。(c)AFP