■「赤狩り」

リアリティー番組の司会を務めていたトランプ氏は再選を目指す選挙運動中、ソーシャルメディアのインフルエンサーやポッドキャスターに頼って自身の見解を広める戦略に転換した。

大統領に就任すると、インフルエンサーやポッドキャスターに大きな権限を与え、大統領執務室での演説に出席させたり、大統領専用機に同乗させたりしている。

同時に、トランプ氏は既に信頼度が過去最悪となり国民に信用されなくなっている時期にあるレガシーメディア(オールドメディア)への攻撃をエスカレートさせ、しばしば「フェイクニュース」「国民の敵」と呼んでいる。

トランプ氏は主要メディアを記者会見室から排除し、自身の政策に批判的なテレビ局の放送免許を取り消すべきだと主張している。

人権団体「米国自由人権協会(ACLU)」は、トランプ政権がメディアに対して独裁的な報復措置を取っていると非難し、反対派を標的とするやり方を、1940年代から50年代にかけてジョセフ・マッカーシー上院議員が行った「赤狩り」になぞらえている。

8日の質疑応答で、トランプ氏は中東情勢について質問しようとした記者に対し、「ちなみに、あれはCNNだ。彼女は最低のジャーナリストの一人だ。質問を受けるつもりはない」と激しく非難した。

一方で、主流メディアを批判してきたことで知られるバリ・ワイス氏が最近編集長に就任したCBSについては楽観的な見方を示し、「CBSには希望がある」と語った。(c)AFP