停戦合意に国際社会が支持 恒久和平へ期待も
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【10月9日 AFP】世界の指導者たちは9日、イスラエルとイスラム組織ハマスの間で停戦と人質解放の合意が発表されたことを歓迎した。この合意は、ガザで2年間続いた戦争を終わらせる助けとなる可能性がある。
■パレスチナ自治区(PA)
パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長は、この合意が「恒久的な政治的解決への前段となり、独立したパレスチナ国家の樹立につながることを望む」と述べた。
■国連(UN)
国連のアントニオ・グテレス事務総長は、すべての人質が「尊厳を持って」解放され、恒久的な停戦が確保されることを求めた。
「戦闘は一度で完全に終わらなければならない」と述べ、ガザ地区への人道支援の即時かつ妨げのない搬入を強く求めた。
■トルコ
トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は、米国のドナルド・トランプ大統領を称賛し、イスラエル政府を停戦に向けて促すための「必要な政治的意思を示した」として感謝の意を表した。
■欧州連合(EU)
欧州連合のカヤ・カラス外交・安全保障上級代表は、この合意を「大きな外交的成果」と呼び、「紛争を終わらせ、人質を解放するための現実的な機会だ」と評価した。
欧州の指導者の中では、トランプ氏の盟友であるイタリアのジョルジャ・メローニ首相がこれを「驚くべきニュース」と述べ、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は「政治的解決への道を開くことを望む」と語った。
ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は、この進展を「励みになる」とし、今週中の解決に「自信を持っている」と述べた。
スペインのペドロ・サンチェス首相は、民間人への支援を訴え、「残虐行為が二度と繰り返されないようにするべきだ」と述べた。サンチェス氏は、ガザでのイスラエルの攻撃に対する欧州でも最も声高な批判者の一人として知られる。
■英国
英国のキア・スターマー首相は、エジプト、カタール、トルコ、米国の仲介者や地域のパートナーによる「たゆまぬ」外交努力を称賛し、今回の合意を「重要な第一歩」と評価した。
「この合意は、遅滞なく完全に実施されなければならない。ガザへの命を救う人道支援に対するすべての制限は、即時に解除されるべきだ」と付け加えた。
■中国
中国外務省の郭嘉昆報道官は、中国政府がガザでの「恒久的かつ包括的な」停戦を早期に望んでいると述べ、「中国は『パレスチナ人がパレスチナを統治すべきだ』という原則を堅持するよう訴えている」と付け加えた。(c)AFP