トランプ氏、ガザ人質「13日に戻ると考えている」 和平進展に期待
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【10月9日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は8日夜、パレスチナ自治区ガザ地区に拘束されているすべての人質と、死亡した人々の遺体が週明けの13日に「戻ってくると考えている」と述べた。
トランプ氏は米FOXニュースの電話インタビューで「人質解放に向けて多くのことが進行しており、13日には全員が戻ってくると考えている。亡くなった人の遺体も含まれる」と語った。
トランプ氏はこの数時間前、ガザで2年間続いた激しい戦闘の終結を目指す20項目からなる和平案をめぐり、イスラエルとイスラム組織ハマスが停戦に合意したと明らかにした。
合意された和平案の第一段階では、ハマスはすべての人質を解放し、イスラエルは合意されたラインまで部隊を撤収させるという。トランプ氏はこの合意が地域全体に波及し、イスラエルや米国と長年対立してきたイランの協力も得られる可能性があると示唆した。
「これはガザを超えたものであり、中東の平和だ」と述べ、「イランもいずれその全体の一部となるだろう」と付け加えた。
さらに「世界はこの合意を支持して団結した」と述べ、「これはイスラエルにとっても、イスラム教徒やアラブ諸国にとっても、そしてこの国(米国)にとっても素晴らしいことだ」と強調した。
トランプ氏は以前から、地中海沿いのパレスチナの飛び地であるガザ地区が、地域の緊張緩和によって繁栄する拠点として再建され得るとの考えを示しており、この日もその希望を改めて示した。
「ガザは再建される場所になるだろう。地域の他の国々も豊富な資源を生かして再建を支援するはずだ」と述べ、「われわれ(米国)もそれを成功させ、平和を維持するために関与していく」と語った。(c)AFP