【10月8日 AFP】ロシアは8日、8月の米ロ首脳会談で生じた、ウクライナ戦争における和平合意への勢いは「ほぼ失われた」と述べた。

3年半にわたる戦闘を終わらせるための外交努力は失敗に終わり、ロシアとウクライナの双方が互いの領土に激しい攻撃を仕掛け、ロシアは戦線で前進している。

セルゲイ・リャブコフ外務次官は「残念ながら、首脳会談で生じた合意への強力な勢いはほぼ失われたことを認めざるを得ない」とロシアのニュース機関に語った。

リャブコフ氏は失速の原因として欧州を非難。「ウクライナ人を最後の一人まで戦わせ続けたいようだ」と指摘した。

トランプ氏は、就任後「24時間以内」に戦争を終わらせると約束していたが、プーチン氏は合意を受け入れることに消極的な姿勢を見せている。

先月、JD・バンス米副大統領は米FOXニュースに対し、ウクライナへの長距離トマホーク巡航ミサイルの供与を検討していると述べたが、この発言にプーチン氏は「まったく新たなレベルのエスカレーション」を意味すると警告した。リャブコフ氏も、ウクライナへのトマホークの供与が「深刻な」結果をもたらすと警告し、米政府に再考を促した。(c)AFP