中国で大雪、登山者1人死亡 数百人救助
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【10月7日 AFP】チベット高原と世界最高峰エベレストの中国側付近で突然の大雪が発生し、登山者1人が死亡し、数百人が救助されたと6日、国営メディアが伝えた。
6日に避難した「フェイフェイ」というニックネームの若い女性はAFPに対し、エベレストの麓にあるカルマ渓谷の標高5000メートルほどの地点で3人の友人と地元のガイドとともに数日間のトレッキングをしていたと語った。
4日夜から5日にかけて大雪が降り、彼らのキャンプを埋め尽くした。「テントから雪を常に取り除かなければならなかったが、疲労で倒れてしまい、私のテントが埋まってしまった」と、東部江蘇省出身のフェイフェイさんは話した。最終的に、別のテントに避難したという。
「消防士がヤクや馬を使って雪を除去し道を開ける」中、2日間歩いて一行は登山道の入り口に設置された救助センターに戻った。
同じ谷では、5日の夜までに350人の登山者が救助されたと中国国営・中国中央テレビ(CCTV)が伝えた。しかし、その時点で200人以上が高地のキャンプに取り残されていた。
フェイフェイさんは道中、数十人の登山者を目撃したと語り、中には空腹や高地の影響で弱っている人もいたが、重篤な状態の人はいなかったという。地元当局は、救助が必要な人数についてAFPの問い合わせに応じなかった。
隣接する青海省の山岳地帯では、登山者1人が低体温症と高山病で死亡したと6日、CCTVが報じた。
CCTVによると、同地域では数百人の救助隊員と2機のドローンが投入され、130人以上が救助されたという。(c)AFP