ペットのライオン脱走、襲われた少年が入院 タイ
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【10月6日 AFP】タイの民家で飼われていたライオンが脱走し、道を歩いていた少年を襲ったと同国の野生動物保護当局が発表した。少年は病院に搬送された。
ライオンは4日夜、西部カンチャナブリ県で帰宅途中の少年を襲った。けがの状況は不明だが、少年は入院している。
タイではライオンの飼育は合法となっており、近年その数は急増。現在は動物園や繁殖施設、ふれあいカフェ、一般家庭などで約500頭が登録されている。
当局によると、ライオンの飼い主は野生動物保護法違反の疑いで訴追された。有罪となれば拘禁最大6月と5万バーツ(約23万円)の罰金が科される可能性がある。
当局はライオンを押収し、野生動物繁殖センターが新たな飼育場所を用意したと発表した。
飼い主は地元テレビ局に対し、「襲ったのを知ってショックを受けています」と語り、ライオンはおりの改修中に外に出された際に逃げたと説明した。
「今回の件は事故であり、申し訳なく思っています」と述べ、少年への補償と治療費を負担する意向を示した。
2022年以降、タイ国内の法律ではライオンの飼い主に対して登録とマイクロチップの装着、移動時の当局への事前通知が義務付けられているが、飼育施設の基準や福祉に関する規定はほとんどない。(c)AFP