ジョージア与党が地方選で圧勝、野党が呼びかけた抗議活動は激化
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【10月5日 AFP】ジョージアで4日、統一地方選挙が行われ、ロシア寄りとされる与党「ジョージアの夢」が勝利を収めた。
中央選挙管理委員会によると、開票率約75%の時点で「ジョージアの夢」は全自治体で議会の過半数を確保し、得票率は80%を超えた。市長選でも与党候補が全都市で圧勝したという。
今回の地方選は、1年前の議会選挙をめぐる混乱により欧州連合(EU)が加盟候補としての申請を事実上凍結する事態を招いて以来、与党にとっては初の選挙という試金石だった。
一方、同日には民主主義を守るため、野党の呼びかけに応じた数万人の抗議者が集まって大統領府への突入を試みたことで、警察が催涙ガスと放水銃を使用する事態となった。
AFPの記者によると、ジョージア国旗とEU旗を掲げた数万人が首都トビリシの自由広場に集まった。主催者はこのデモを「国民集会」と呼んだ。
その後、抗議者らは大統領府へ行進し、敷地への侵入を試みたため、治安部隊が催涙ガスと放水銃を使用した。デモ参加者はバリケードを築き、これに火を放った。
デモに先立ち、当局は「革命」を求めていると見なす者たちに対して、厳しい措置を取ると表明していた。
通常は注目度の低い地方選だが、独立系メディアへの強制捜査、市民社会への制限、野党や活動家の拘束が続く中で、今回の選挙は大きな意味を持つものとなった。(c)AFP