ロシアの長距離無人機・ミサイル攻撃、9月に大幅強化 AFP分析
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【10月1日 AFP】ロシアは9月、ウクライナに対する長距離ミサイルと無人機攻撃を強化した。AFPの分析で1日、明らかになった。
北大西洋条約機構(NATO)は、加盟複数国への無人機侵入やエストニア領空での軍用機の飛行を通じて、ロシアがNATOの防空システムを試していると非難し、東部国境沿いの防衛を強化した。
ロシアは9月、夜間攻撃で5638機の長距離無人機と185発のミサイルを発射した。これは8月に比べて36%増となった。
ロシア政府は8月15日の米ロ首脳会談に先立ち、一時的に攻撃を縮小していたが、会談では停戦に向けた進展は見られなかった。9月にはウクライナとの交渉が「一時停止中」と発表し、攻勢を継続すると明言していた。
9月6~7日夜には、無人機810機を発射し、過去最大規模の空爆を実施し、首都キーウ中心部の政府庁舎も攻撃された。首都の政府庁舎が被害を受けたのは、2022年2月の侵攻以降で初めてだった。
AFPが分析の対象としたデータは、ウクライナ空軍による夜間攻撃での長距離無人機とミサイルの暫定の検知数に基づいている。空軍は無人機の87%、ミサイルの68%を撃墜または迎撃したと発表している。
ロシアは、モスクワで5月に行われた大規模な軍事パレードに合わせ、プーチン大統領が発表した3日間の「停戦」後、ウクライナに向けて毎晩無人機を発射してきた。
これに対抗するため、ウクライナは移動式防空ユニット、電子妨害装置、新型迎撃用無人機を展開している。(c)AFP
