ハンガリー首相「ウクライナは独立国でも主権国家でもない」 領空侵犯を軽視
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【9月30日 AFP】ハンガリーのオルバン・ビクトル首相は29日、ハンガリーの偵察用無人機による領空侵犯疑惑を軽視し、ハンガリーの方向からウクライナが攻撃されることはないと述べた。
ウクライナは、偵察用無人機が26日朝にハンガリーから国境を越え、ウクライナ最西端ザカルパッチャ(英名:トランスカルパティア)州に2度侵入したのを確認したと主張している。
オルバン氏は党報道官が主催するソーシャルメディアのポッドキャスト番組で、「ウクライナが戦争している相手はハンガリーではなく、ロシアだ」「西部国境にはNATO(北大西洋条約機構、ハンガリーも加盟国)がいるのだから、東部国境の無人機を心配すべきだ」と主張。
「ウクライナの奥地は安全だ。そこから攻撃してくる者はいないだろう」と続けた。
オルバン氏は、領空侵犯疑惑は「でっち上げ」であり「重要ではない」と述べ、ハンガリー国防相が同国の無人機がウクライナ領空を侵犯したことを否定した点を指摘した。
オルバン氏は「だが、たとえ数メートル侵犯したとしても、それで何になるというのか? ウクライナは独立国ではない。主権国家でもない」「われわれが、西側諸国がウクライナを支えている。われわれがウクライナに武器を与えている」と主張。
「ウクライナは主権国家であるかのように振る舞うべきではない」と続けた。(c)AFP
