新たな無人機の目撃情報、デンマーク最大の軍事基地上空で
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【9月28日 AFP】正体不明の無人機が、デンマーク最大の基地を含む複数の軍事施設上空を飛行した。目撃情報が相次いだことを受けて当局は「ハイブリッド攻撃」と表現し、ロシア関与の可能性を示唆している。
デンマーク軍の報道官は、「複数の軍事施設」で無人機の存在が確認されたとAFPの取材に応じたが、詳細は明かさなかった。
警察によると、26日午後8時15分(日本時間27日午前3時15分)ごろ、同国最大の基地であるカルップ基地周辺および上空で「1、2機の無人機」が確認された。
当局は無人機の出どころについてはコメントを避け、「撃墜はしていない」と述べている。
同基地は民間空港と滑走路を共有しており、一時閉鎖されたものの、同時間帯に予定された便はなかった。
隣国のノルウェーでも、27日早朝に最大の軍事基地であるオーランド空軍基地付近で「無人機の可能性がある目撃情報」があり、調査が進められている。
一方ドイツでは、北部で「無人機の群れ」が確認されたことを受け、軍による撃墜を認める法改正を求める動きがある。
22日以降、デンマークとノルウェーでは謎の無人機目撃が相次ぎ、複数の空港が一時閉鎖される事態となっている。
首都コペンハーゲンでは10月1日と2日に欧州連合(EU)首脳会議が予定されており、この会議の妨害を防ぐため、デンマークはスウェーデンから提供された対無人機技術を導入することを決定している。
EU委員会は「デンマークへの全面的な支援」を表明している。(c)AFP