「性別は男性と女性のみ」スロバキアが改憲案可決、LGBTQの権利を制限
このニュースをシェア
【9月27日 AFP】スロバキア議会(150議席)は26日、LGBTQ(性的少数者)の権利を制限する抜本的な憲法改正案を可決した。改正案は、「文化的および倫理的問題」に関しては、スロバキアの「主権」が欧州連合(EU)法に優先するとも規定している。
議員150人中90人の賛成を得て可決されたが、野党議員数人が賛成に回るという予想外の展開となった。
ロベルト・フィツォ首相は採決後の記者会見で、スロバキアが「歴史的な一歩」を踏み出したと述べ、改憲を「進歩主義と自由主義が優先されてきた西側社会の崩壊に対する最善の対応」と称した。
「重要な倫理的問題においては、スロバキア共和国の基盤となっている価値観とはかけ離れた考えや意見を伴うことが多い国際法よりも、国内法が優先されるべきであることをわれわれは理解している」と続けた。
最大野党「プログレッシブ・スロバキア(PS、リベラル派)」のミハル・シメツカ党首は、この採決を「恥ずべき行為」と非難した。
シメツカ氏は、改憲案は「スロバキア国民を傷つけ、EUとその法的空間におけるスロバキアの地位に疑問を投げかけるだろう」と述べた。
改憲案は、「スロバキアは男性と女性の二つの性別のみを認める」と規定しており、ドナルド・トランプ米大統領の就任演説をほうふつとさせる。
さらに、「重大な理由がない限り、性別を変更することはできない」としている。
また、養子縁組を行えるのは原則として法律上の婚姻関係にある夫婦のみとも規定している。
スロバキア憲法は既に2014年の改正により、結婚を男女の結合と定義している。
改憲案は、「文化的および倫理的問題」に関しては、スロバキアの「主権」が欧州連合(EU)法に優先するとも規定。
「スロバキアは、国民のアイデンティティー、健康、科学、教育、法律や制度上の個人の地位に関する事項において主権を留保する」とされている。(c)AFP