【9月25日 AFP】ウクライナ紛争の解決に向けた外交努力が行き詰まり、米国がロシアに対する姿勢を強める中、J・D・バンス副大統領は24日、ドナルド・トランプ大統領がロシアに対して「非常にいら立ちを募らせている」と警告した。

トランプ氏は23日、国連総会で驚くべき方針転換を見せ、ウクライナはロシアに占領された全領土を奪還できるだけでなく、それ以上の領土をロシアから奪うことさえ可能だと示唆した。

バンス氏はノースカロライナ州で、「トランプ大統領は、ロシアが戦争終結に必要な条件を提示していないと感じている。ロシアが誠意を持って交渉することを拒否すれば、ロシアにとって極めて悪い結果になるだろう」と述べた。

マルコ・ルビオ国務長官は同日、ニューヨークでロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談。ルビオ氏はラブロフ氏と衝突し、「殺害の停止」を求め、ロシアに対し「永続的な解決に向けた意味のある措置を取る」よう要求したとみられる。

ロシア側が提供した会談要旨によると、これに対しラブロフ氏は、「ウクライナと欧州諸国の一部が推進する紛争を長期化させることを目的とした計画は容認できないと強調した」という。(c)AFP