移民は国連が後押しする「侵略」、欧州は「地獄に落ちる」 トランプ氏
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【9月24日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(79)は23日、2期目初の国連総会での一般討論演説に臨み、国連と欧州を激しく非難した。特に移民問題が西側諸国を「地獄」に突き落としていると警告し、気候変動を「詐欺」と切り捨てた。
トランプ氏は約1時間にわたる多岐にわたる演説で、自身はパレスチナ自治区ガザ地区やウクライナなどで和平協定の仲介を試みたが、国連が支援してくれなかったと非難。
「国連の目的は何なのか?」「国連は途方もない可能性を秘めているが、その期待に全く応えられていない」と述べた。
トランプ氏が2018年に初めて国連で演説した際、他の首脳たちは笑い飛ばしたが、今回は国連と欧州に対する全面的な攻撃に対し、ほぼ完全な沈黙が続いた。
トランプ氏の国連に対する不満は、ニューヨークの国連本部にある壊れたエスカレーターとテレプロンプターにまで及んだ。
トランプ氏が最も厳しく批判したのは移民問題で、2度の米大統領選勝利の原動力となった反移民政策について、後に続くよう世界に呼び掛けた。
トランプ氏は、移民を西側諸国への「攻撃」、「侵略」と呼び、国連が資金提供していると非難した後、矛先を欧州諸国に転じ、「あなた方の国々は地獄に落ちる」と述べた。
トランプ氏はまた、七つの戦争を終わらせたと主張。この試みと失敗したウクライナとガザでの紛争を終わらせる試みに国連が関与しなかったことを批判。
「彼らはただ、非常に強い言葉で書かれた書簡を書くだけだ」「空虚な言葉だ。空虚な言葉では戦争は解決しない」と述べた。
気候変動についてもいつものように強硬な姿勢を見せ、石油掘削を推進し、環境政策を後退させる中で、自分は「すべてにおいて正しい」と主張。
「気候変動は、世界に対して行われた史上最大の詐欺だ」と述べた。(c)AFP