【9月24日 AFP】戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ地区に支援物資を運んでいる「グローバル・スムード船団」は23日夜、ギリシャ沖で一部の船が無人機からの攻撃を受けたことを明らかにした。

船団は声明を発表し、「複数の無人機、未確認『物体』の投下、通信の妨害…。複数の船からの爆発音が聞こえた」とした。負傷者がいるかどうかについては言及していない。

声明には「私たちはこれらの心理作戦を今まさに目の当たりにしているが、恐れることはない」とも記されていた。

ドイツの人権活動家ヤセミン・アカーさんはインスタグラムに投稿した動画で、5隻の船が攻撃を受けたと述べた。「私たちは人道支援物資のみを運んでいる」とし、「私たちは武器を持っていない。誰に対しても脅威を与えるつもりはない。人々を何千人も殺し、全人口を飢えさせているのはイスラエルだ」と語った。

また別の動画で、活動家たちが「15~16機のドローンを目撃した」と述べているほか、無線の妨害や大音量の音楽の再生も行われたと話している。

船団がインスタグラムに投稿した動画の一つには、支援船「スペクター」から「01:43 GMT+3」に記録されたとされる爆発の様子が映っていた。

さらに別の動画では、ブラジルの活動家ティアゴ・アビラさんが、4隻の船が「ドローンによる『装置』投下の標的」にされたと述べ、その直後に背景で爆発音が聞こえる様子が確認できる。

船団は今月初めにスペイン・バルセロナを出航し、ガザに支援物資を届けることを目的としている。現在は51隻の船を数え、その多くがギリシャのクレタ島沖に位置している。

著名な環境活動家グレタ・トゥンベリさんも参加する船団への無人機攻撃は、チュニジア・チュニス沖でもすでに2回起きている。

イスラエルは22日、船団がガザに到達することを認めないと表明した。6月と7月にも支援の試みを阻止している。(c)AFP