【9月23日 AFP】イタリア全土で22日、「ガザでの虐殺を非難する」ための行動の日として、数万人が抗議活動を行った。封鎖やストライキ、デモ行進が行われ、ミラノでは警察との衝突に発展した。

抗議活動は、フランスや他の国々が米ニューヨークでの国連総会でパレスチナ国家を承認する準備を進める中、行われた。21日には英国、オーストラリア、カナダがパレスチナ国家承認を表明している。

イタリアのジョルジャ・メローニ首相率いる右派政権は、現時点ではパレスチナ国家を承認しないと表明している。

首都ローマでは、地元警察によると、約2万人が主要駅であるテルミニ駅前に集まった。多くは学生で「パレスチナに自由を!」と叫び、パレスチナの旗を掲げた。

北部の都市ミラノでは、主催者によると5万人が集結。AFP取材陣は、抗議者らが米国旗を燃やしたり、ミラノ中央駅でデモ隊が機動隊と衝突し、警察が催涙ガスを使用、抗議者が投石して窓を割ったりする様子を目撃した。

ボローニャでは、地元警察によると1万人以上が街頭に出て、一部のデモ参加者が高速道路を封鎖したが、放水砲で解散させられた。

トリノ、フィレンツェ、ナポリ、シチリアでも抗議が行われ、ジェノバとリボルノでは、港湾労働者が港の入り口を封鎖したとイタリアのメディアが報じた。

USB労働組合は、パレスチナ人との連帯を示すため、政府がイスラエルとの関係を断つことを求め、24時間の全国ストライキを組織した。

世論調査会社オンリーナンバーズがラ・スタンパ紙に発表した最近の調査によると、イタリア人の約64%がガザの人道的状況を「非常に深刻」と考えており、約41%がイタリアがパレスチナ国家を承認することを望んでいる。(c)AFP