ウクライナ軍、クリミアに無人機攻撃 ロシアも夜間に激しい攻撃
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【9月22日 AFP】ロシアが一方的に併合したクリミア半島で22日、親ロシア派の首長がウクライナによる無人機攻撃で死傷者が19人出たと明らかにした。一方、ウクライナ政府は、ロシアによる南東部への夜間の攻撃で3人が死亡したと発表した。
「クリミア共和国」の首長セルゲイ・アクショノフ氏は、ウクライナ軍がリゾート地のフォロスを標的にし、保養施設と学校に被害を与えたとテレグラムで明らかにした。
「最新の報告によると、無人機攻撃で3人が死亡し、16人が負傷した」と主張。また、撃墜された無人機の残骸により、沿岸都市ヤルタ付近で火災が発生したとも説明した。
ロシア国防省はこの攻撃を「テロ攻撃」と非難した。
一方のウクライナ政府は、ロシア軍が21日午後10時(日本時間22日午前4時)までに46回の空爆を行ったと発表した。
南部ザポリージャへの夜間攻撃では3人が死亡、2人が負傷し、そのうち1人は重傷とされた。現地の軍事行政責任者によると、ロシア軍は市内に「少なくとも5発」の爆弾を投下した。
ロシアは2014年にクリミアを一方的に併合し、ウクライナと西側諸国に対してこの半島を自国領と認めるよう求めている。
先月の米ロ首脳会談後、米国のドナルド・トランプ大統領は、ウクライナが和平合意の一環としてクリミアを取り戻すことは難しいとの見方を示していた。(c)AFP
