【9月22日 AFP】英国、オーストラリア、カナダ、ポルトガルは21日、パレスチナ国家を承認した。パレスチナ側はこの承認を勝利として歓迎したが、イスラエルは強く反発している。

英国とカナダの承認は、先進7か国(G7)で初となる。フランスを含む他の国々も、米ニューヨークの国連本部で今週開かれる年次総会で同様の承認をする予定だ。

英国のキア・スターマー首相は、「パレスチナ人とイスラエル人の平和への希望と二国家解決を復活させるため」に承認すると述べた。

オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は「パレスチナ人の正当で長年の願望を認識するもの」と述べ、ポルトガルのパウロ・ランジェル外相は二国家解決を「公正で持続的な和平への唯一の道だ」と語った。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、相次ぐ承認を「不条理」だと非難し、イスラエルの存在を「危険にさらす」と主張した。

「それは起こらない。ヨルダン川西岸にパレスチナ国家は設立されない」とネタニヤフ氏は述べ、ヨルダン川西岸でユダヤ人入植地を拡大すると強調した。

一方、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長は、承認を「公正で持続的な和平を達成するための重要かつ必要な一歩」と歓迎した。(c)AFP