【9月20日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は19日、厳格な条件を満たした場合に限り、ロシア人選手が2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪に再び中立の立場で出場可能になると発表した。

IOCのカースティ・コベントリー会長は、「理事会がパリ五輪と全く同じ方針を採る」と述べた。昨年の夏季五輪では、ロシア選手は中立の旗の下で個人競技にのみ参加することが許されていた。出場選手は、ウクライナへの軍事侵攻を積極的に支持していないこと、軍と無関係の立場だという点を証明する審査を受けることが必要となる。

2026年2月6~22日にかけて行われるミラノ・コルティナ大会では、開会式への参加が認められず、獲得したメダル数も公式の順位表には反映されない。

この制裁は2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受けて導入されたもので、ベラルーシの選手にも同様の措置が適用される。

中立選手団の規模は各国際競技団体の判断に委ねられており、現在でも全面的に排除している団体もある。

国際スキー連盟(FIS)と国際バイアスロン連合(IBU)はロシア選手の出場を全面的に禁止しているが、国際スケート連盟(ISU)は各種目にロシアとベラルーシから1人ずつのみ出場を可能としている。しかし、団体種目やリレー種目は出場は認めていない。(c)AFP