「脳食いアメーバ」、インドで死者・感染者倍増 致死率95%以上
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【9月19日 AFP】インド南部ケララ州で「脳食いアメーバ」の感染によるまれだが致死的な疾患「原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM)」の死者数と感染者数が前年比で倍増したのを受け、政府は健康警報を発令した。
死者数も感染者数もまだ少ないものの、感染拡大阻止に向けた政府の対策チームの一員である医師のアルタフ・アリ氏はAFPに対し、当局は「ケララ州全体で大規模な検査を実施し、症例の発見と治療を行っている」と述べた。
当局は今年、フォーラーネグレリアと呼ばれる「脳食いアメーバ」の感染によるPAMの死者19人、感染者72人を報告しており、9月だけでも9人が死亡、24人が感染した。
昨年は、36人がPAMになり、うち9人が死亡した。
米疾病対策センター(CDC)によると、このアメーバは「脳に感染し、脳組織を破壊する」恐れがあるため、「脳食いアメーバ」と呼ばれることが多い。
このアメーバが脳に到達すると、95%以上が死亡する感染症を引き起こす可能性がある。
CDCは、感染は「非常にまれだが、ほぼ致死的」だと指摘している。
感染は、温暖な湖や川に生息するこのアメーバを含む水が鼻から入り、脳に至ることで成立する。人から人へ感染することはない。
世界保健機関(WHO)によると、初期症状は頭痛、発熱、嘔吐(おうと)など。急速に進行し「けいれん、意識障害、幻覚、昏睡(こんすい)」などが現れる。
アリ氏は「これまで特定の地域に限定されていたのに対し、今年は州全体から新たな症例が報告されていることは憂慮すべきだ」と述べた。
1962年以降、世界中で約500件の症例が報告されており、そのほとんどは米国、インド、パキスタン、オーストラリアで報告されている。(c)AFP