【9月17日 AFP】米保守系政治活動家チャーリー・カーク氏が射殺された事件で、ユタ州の検察は16日、タイラー・ロビンソン容疑者(22)を殺人など7件の罪で正式に訴追したと発表した。

ユタ郡のジェフ・グレイ検事は記者会見で、「法執行機関がこれまでに収集した証拠を検討した結果、タイラー・ジェームズ・ロビンソン容疑者22歳を以下の罪で訴追する」「第一の罪状は、加重殺人罪で、死刑に値する。他者に重大な死の危険を及ぼす状況下で、故意にチャーリー・カーク氏の死を引き起こした」と述べた。

他の六つの罪状には、司法妨害と証人買収が含まれており、ルームメイトに黙秘を命じたことが疑われている。

グレイ氏は「死刑を求刑する意向表明書を提出する」「この決定は軽々しく下したものではなく、郡検事として、入手可能な証拠、状況、そして犯罪の性質のみに基づき、独自に下した決定だ」と付け加えた。

グレイ氏は、ロビンソン容疑者とルームメイトとの間で交わされた長文のテキストメッセージに言及した。

ルームメイトは「性別移行中の生物学的男性」で、ロビンソン容疑者と恋愛関係にあったという。

あるやり取りで、ルームメイトはロビンソン容疑者になぜカーク氏を殺したのかと尋ねた。

これに対しロビンソン容疑者は「彼の憎しみにはもううんざりだ」「交渉で解決できない憎しみもある」と返したという。

2児の父であるカーク氏は、ティックトックやインスタグラム、ユーチューブのフォロワーを活用して、トランスジェンダー権利運動に対する強い批判を含む保守派の主張への支持を集めていた。(c)AFP