クラスター弾で死傷 ウクライナで累計1200人超
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【9月15日 AFP】クラスター弾の廃絶に取り組む非政府組織(NGO)の連合体「クラスター弾連合(CMC)」は15日、2022年2月のロシアによる侵攻開始以降、ウクライナでは民間人1200人以上がクラスター弾により死傷したと報告した。同団体は、兵器根絶に向けた取り組みに「憂慮すべき後退」があるとしている。
CMCの年次報告書によると、2022年2月以降、クラスター弾による被害者が最も多いのはウクライナで、ロシアは開戦初日からこの広く禁止された兵器を「広範に」使用しているという。一方、ウクライナもクラスター弾を使用しており、ロシアから非難を受けているとしている。
報告書によれば、2024年にウクライナで少なくとも193人の犠牲者が記録された。世界全体では314人だった。
ロシアの侵攻開始以降、ウクライナでは1200人以上のクラスター弾による死傷者が出ているが、その多くは2022年の記録によるものだ。しかし、報告書はこの数字が大幅に過小評価されていると強調。昨年だけでも約40件のクラスター弾攻撃があったが、これらについては死傷者が報告されていないことを指摘した。
クラスター弾は飛行機から投下されたり砲撃で発射されたりして空中で爆発し、子爆弾を広範囲にまき散らす。
多くの子爆弾は衝撃で爆発せず、地雷のように長期間にわたって被害を及ぼす。(c)AFP
