ウクライナ、ロシア鉄道網で破壊工作 少なくとも4人死亡
このニュースをシェア
【9月15日 AFP】ウクライナ軍の部隊が、週末にロシア国内の鉄道を標的とした2件の攻撃を行った。14日、ウクライナ国防省情報総局(GUR)関係者が明かし、少なくとも3人が死亡したと述べた。
ロシア西部オリョール州では13日夜に線路の一部で爆発があり、ロシア国家親衛隊の隊員3人が死亡したと、同州のアンドレイ・クリチコフ知事が明かした。
また14日早朝には、西部レニングラード州内の別々の場所で2編成の列車が脱線し、運転士1人が死亡して、鉄道の運行に支障が出たと、アレクサンドル・ドロズデンコ州知事がテレグラムに投稿している。
SNSに投稿された未確認の映像には、車両が線路から数メートル離れた場所で横倒しになり、車体下部が破損している様子が映っていた。
15両の空のタンクをけん引する貨物列車が別の場所で脱線したものの、死傷者はいなかったとドロズデンコ州知事は述べている。
GUR関係者は、2件の攻撃については自国の関与を認めたものの、運転士が死亡した脱線事故については関与を否定している。
ウクライナ政府は、侵攻するロシアが兵士や燃料の輸送に鉄道を利用していると主張しており、今回の件はロシアの広大な鉄道網を新たに揺るがすものとなった。
GUR関係者は、「ハルキウおよびスームィ方面の占領軍への補給において極めて重要な物流拠点」を標的にしたと説明。「これらの地域で鉄道インフラが破壊された結果、ロシア軍は深刻な物流上の困難に直面することになる」と述べている。(c)AFP
