英極右トミー・ロビンソン氏、ロンドンで大規模デモ
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【9月13日 AFP】英ロンドンで13日、極右活動家トミー・ロビンソン氏(42)が呼び掛けた反イスラム・反移民デモ「ユナイト・ザ・キングダム(王国を一つに)」と、反人種差別活動家によるカウンターデモ「スタンド・アップ・トゥ・レイシズム(人種差別に抵抗せよ)」が行われ、警備のために約1000人の警察官が動員される予定だ。
ロビンソン氏のデモについて、同氏自身は「英国最大の言論の自由の祭典」と呼んでいるが、カウンターデモの主催者は「ロビンソン氏の憎悪の祭典」と呼んでいる。
ロンドン警察は、この二つのデモを隔離するため、他の警察署に応援を要請。デモのルートと時間に条件を付け、いずれも夕方までに終了するよう求めている。
ロビンソン氏は数か月前から、反イスラム、反移民的な見解と言論の自由への議論を融合させながら今回のデモを企画してきた。
2024年7月にロンドンで行われた同様の集会には数万人が参加した。ロビンソン氏によると、今回は数十万人が参加する見込みだ。
ロビンソン氏は11日に投稿した動画で、今週暗殺された米国の保守系政治活動家で、ドナルド・トランプ米大統領の盟友チャーリー・カーク氏に言及し、「自由のために行進し、子どもたちのために行進し、そしてチャーリー・カーク氏のために行進しよう」と呼び掛けた。
別のメッセージでは、「笑顔と国旗、そして愛国心を持ってきて。マスク着用と飲酒、暴力は禁止」と付け加えた。
ロビンソン氏は長年、英国の極右集会の常連だったが、さまざまな法的問題などを抱え、その影響力は衰えたと思われていた。
だが、米実業家のイーロン・マスク氏がツイッター(現X)を買収したのを受け、2023年11月にアカウントが復活して以来、ロビンソン氏の知名度は急上昇している。
マスク氏は繰り返しロビンソン氏の投稿を共有し、昨年10月に法廷侮辱罪で拘禁1年6月の有罪判決を受けたロビンソン氏の釈放を訴えてきた。(c)AFP