【9月13日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は11日、スペインのペドロ・サンチェス首相がイスラエルに対して「ジェノサイド(集団殺害)的脅迫」を行っていると非難した。

サンチェス首相は8日、パレスチナ自治区ガザ地区における「ジェノサイド」に終止符を打つための措置を発表した。これには武器禁輸、イスラエル軍への船での燃料輸送の禁止、違法入植地からの輸入制限などが含まれる。

サンチェス首相は「ご存じの通り、スペインは核爆弾を保有していない。空母も、豊富な石油埋蔵量もない。スペイン単独でイスラエルの攻撃を阻止することはできないが、だからといってその試みをやめるわけではない」と述べた。

これに対しネタニヤフ氏は11日、首相府を通じて出した声明で激しく反論。

「スペインのサンチェス首相は先日、『スペインは核兵器を保有していないいない』ので、イスラエルとテロ組織ハマスとの戦いを阻止することができないと述べた。これは、世界で唯一のユダヤ人国家に対する露骨なジェノサイド的脅迫だ」と述べた。

数時間後、スペイン外務省はさらに反論した。

同省は声明で、「スペイン国民はパレスチナ国民と同様、イスラエル国民の友人だ」と強調し、ネタニヤフの発言を「虚偽で中傷的」だと非難した。

スペインのマルガリタ・ロブレス国防相も民放アンテナ3に対し、「ネタニヤフ氏はガザで残虐行為を犯している人物に他ならない。誰かに説教する資格があるとは思えない」と述べた。

左派・社会労働党を率いるサンチェス氏は、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる前例のない攻撃を受けて開始されたイスラエルのガザでの軍事作戦を、欧州で最も声高に批判してきた人物の一人。

イスラエルのガザでの軍事作戦を「ジェノサイド」と呼んだ欧州の指導者の中で最も高位の人物で、昨年5月にはパレスチナを国家承認した。

以来、イスラエルはマドリードに大使を駐在させていない。スペインは8日、イスラエルのギドン・サール外相がスペインを「反イスラエル・反ユダヤ主義キャンペーン」を展開しているとしてスペインを非難したことを受け、駐イスラエル大使を呼び戻した。(c)AFP