タクシン元首相に禁錮1年 タイ最高裁
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【9月9日 AFP】タイの最高裁判所は9日、タクシン・シナワット元首相(76)に対し、病気を理由に2023年の刑期を回避したとして、禁錮1年の判決を下した。
タクシン氏は、亡命生活を経て2023年8月に帰国した後、汚職や公権力乱用などの罪で8年の刑を言い渡された。
だが、1晩も刑務所で過ごすことはなく病院に移された後、王室の恩赦により刑期は1年に短縮され、高齢受刑者の早期釈放制度で釈放された。
「彼(タクシン氏)を病院に送ることは合法ではなく、被告は自分の病気が緊急の問題ではないことを知っており、病院滞在は刑期としてカウントされない」と裁判官は判決文を読み上げた。
裁判所は、タクシン氏をバンコクの拘置所に収監し、1年の刑期を開始するための令状を発行するよう命じた。
タクシン氏は2001年と2005年に首相に選出されたが、2期目の軍事クーデターで失脚し、亡命した。
タクシン氏は9日の判決を前にプライベートジェットで国外に飛び立ち、タイのメディアでは逃亡したのではないかという臆測が広がった。
だが、判決の前日に帰国し、9日は次女のペートンタン前首相らとともに出廷した。(c)AFP/Thanaporn PROMYAMYAI