メルボルンで12歳と15歳少年殺害 覆面グループがなたで襲撃
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【9月7日 AFP】オーストラリア・メルボルンで7日、覆面をしたグループが鉈やナイフで12歳と15歳の少年を殺害する「恐ろしい」事件が発生したと警察当局が発表した。
警察によると、事件はメルボルン西部で6日夕方に起きた。最大8人とみられるグループが少年たちを別々の場所で襲撃したという。
ビクトリア州警察のグラハム・バンクス警部は記者会見で、最初に12歳の少年が襲撃された現場に駆け付けたことを明らかにし、「救急隊員による蘇生の試みもむなしく、少年は死亡した」と説明した。
またその直後、警察は近くの通りで「深刻な」刺し傷を負った15歳の少年を発見したが、この少年の命も救うことができなかった。2人は友人同士だった。
目撃者や防犯カメラの映像によると、犯行に及んだのは鉈や長い刃のナイフを持った覆面姿の最大8人組だったという。
バンクス警部は「捜査はまだ初期段階だが、若者のギャング犯罪の特徴がみられる」と述べ、「この種の犯罪の中でも最も恐ろしい事件の一つだ。殺害された子どもたちはギャングのメンバーではなかった。黙認するわけにはいかない」と続けた。
警察は、2人が実際に標的だったのか、誤認されたのかは不明としている。
メルボルンのショッピングセンターでは5月、鉈を持ったライバルギャング同士のけんかが発生しており、この事件をきっかけにビクトリア州では鉈の販売や所有が規制されることになった。(c)AFP