ベルギー首都でパレスチナ支持の大規模デモ 12万人参加 主催者
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【9月8日 AFP】ベルギーの首都ブリュッセルで7日、パレスチナの大義を支持する大規模なデモが行われ、数万人が参加した。先週末には、同国のマキシム・プレボ外相が、パレスチナ自治区ガザ地区での紛争への対応を怠っていることから欧州連合(EU)に対する信頼は「崩れつつある」と述べていた。
警察は参加者数を7万人と発表したが、主催者側は12万人が首都を行進したとしている。
参加者の多くは、イスラエルに対する厳しい措置を求める象徴として赤い服を着用し、赤いカードを掲げた。
参加した60歳の男性は「ベルリンの壁の崩壊を夢見た人もいるが、私はパレスチナ人が他の人々と同じように暮らせるパレスチナ国家を夢見ている」とAFPに語った。
また、27歳の学生はブリュッセルが国際政治上の重要拠点であると指摘し、「すべての学生やあらゆる世代の人々がこの都市で抗議することが本当に重要だと思う」と述べた。
ベルギーや欧州でパレスチナの土地と国家の権利を守るためにロビー活動や文化交流を行う「ベルゴ・パレスチナ協会(ABP)」のグレゴリー・モーゼ氏は、「ジェノサイドが進行する中、講じられている措置はまだ十分ではない」と語った。
プレボ外相は5日のAFPのインタビューで、ガザ地区での紛争への対応を怠ったEU外交政策に対する信頼は「崩れつつある」とし、「EUが現段階でこの甚大な人道危機に対する責任を果たしていないことは否定できない。現実から目を背けるつもりはない」と述べていた。
ベルギーは、ガザにおける人道危機を踏まえ、今月の国連総会でパレスチナを国家承認する方針を示す一方、イスラエルに対しては新たな制裁を科すと表明している。(c)AFP