トランプ氏、外国企業に「移民法尊重を」 韓国系工場強制捜査受け
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【9月8日 AFP】米南部ジョージア州で建設中のバッテリー工場への強制捜査で、不法滞在と不法就労の疑いがある外国人労働者ら475人が拘束された事件をめぐり、米国のドナルド・トランプ大統領は7日、米国の法律を順守するよう外国企業に求めた。
ジョージア州エラベルでの4日の強制捜査は、トランプ政権の反移民政策の一環として行われ、単一の現場を対象とした摘発としてはこれまでで最大規模となった。
強制捜査を受けてトランプ氏は「わが国の移民法を尊重してほしい」とSNSに投稿。「あなたの投資は歓迎する。非常に優秀な人材を合法的に連れてくることを奨励する。その代わりに求めるのは、米国の労働者を雇用し、訓練することだ」と述べた。
一方で「彼ら(拘束された475人)はここに不法にいたので、移民・関税執行局(ICE)は正しいことをした」「しかし、米国人労働者を訓練できるように追加の人材を受け入れる方法を考えなければならない」とも語った。
米当局が公開した映像には、手錠をかけられ足首に鎖を巻かれた労働者が輸送バスに乗せられる様子が映っていた。
LGエナジーソリューションは、韓国人46人とインドネシア人1人を含む47人の従業員が拘束されたと発表。拘束された約250人は請負業者に雇用されていたとみられ、その大半が韓国人だという。現代自動車は、自社の従業員は拘束されていないとしている。
韓国政府は7月に米国への3500億ドル規模の投資を約束し、8月には米韓首脳会談が行われた。(c)AFP