モディ氏「対米関係は非常に良好」、トランプ氏の「インドを中国に奪われる」発言後の軌道修正受け
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【9月6日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領がインドのナレンドラ・モディ首相との個人としての友情を再確認し、「インドを中国に奪われる」という先の発言から軌道修正を図ったのを受け、モディ氏は6日、インドと米国は依然として「非常に良好な」関係にあると述べた。
米国はインドがロシアから石油を購入することでウクライナ侵攻をあおっているとして、インドからの輸入品に課す関税を50%に引き上げたことで、米国とインドの間で緊張が高まっていた。
しかし、いずれも右派ポピュリストであるトランプ氏とモディ氏は、第1次トランプ政権時代から強い絆で結ばれてきた。
モディ氏はX(旧ツイッター)に、「トランプ大統領の気持ちと両国関係に対する前向きな評価に深く感謝し、全面的に応える」と投稿。インドと米国は「非常に良好で前向きな包括的かつグローバルな戦略的パートナーシップ」を共有していると付け加えた。
これに先立ちトランプ氏は記者団に対し、「モディ氏とは常に友人であり続ける」と語っていた。
「インドと米国は特別な関係にある。心配することは何もない」と述べ、「中国にインドを奪われる」という以前の発言から軌道修正を図った。
モディ氏は先週、上海協力機構(SCO)首脳会議に出席するため中国を訪問した。アジアの大国である両国間の関係改善を示唆する7年ぶりの訪問だった。
トランプ氏は、5月にいずれも核保有国であるインドのパキスタンの間で数十年来最悪の紛争が起きた後、両国間の和平を仲介したノーベル平和賞に値する功績を認めるよう求めているが、インドは応じず、いら立ちをあらわにしている。
カシミール問題における第三者による仲介を断固として拒否しているインドはそれ以来、トランプ氏を冷たくあしらっていた。(c)AFP