「傷痍軍人のおかげ」ロシア、義肢製作で世界をリード プーチン氏親族
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【9月5日 AFP】ロシアは4日、ウクライナと侵攻で負傷した傷痍軍人のおかげで、義肢製作分野で世界をリードしていると主張した。
ロシアはウクライナ侵攻における兵士の死傷者数を極秘とし、情報を公開することはほとんどないが、数十万人に上ると推計されている。
ウラジーミル・プーチン大統領の親族とされるアンナ・ツィビリョワ国防次官は、戦場から帰還した傷痍軍人たちが、ロシアの義肢製作分野で技術革新を推進する「原動力」となっていると述べた。
ツィビリョワ氏は極東ウラジオストクで開催された経済フォーラムで、「われわれは今、おそらくこの分野をリードしているはずだ」と述べた。
「われわれが義肢製作で世界最先端レベルに到達できたのも、まさに(ウクライナでの)特別軍事作戦に参加した兵士たちのおかげだ」と述べた。
ロシア政府のデータによると、2024年の義肢製作数はウクライナ侵攻開始前の2021年比で6万本(60%)増加した。
ツィビリョワ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻における役割を理由に、米国、欧州連合(EU)、英国の制裁対象となっている。
ツィビリョワ氏はプーチン氏のいとこの娘とされ、英国には「プーチン大統領のいとこの子」と呼ばれ、EUにはプーチン氏の「近親者」に指定されている。
プーチン氏は昨年、ロシア兵約70万人がウクライナでの戦闘に参加していると述べた。
英BBCとロシアの独立系メディア「メディアゾナ」はオープンソースのデータに基づき実施した共同調査で、3年半にわたるウクライナ侵攻でロシア兵12万5000人以上が死亡したことを確認したが、実数はさらに多い可能性が高いとしている。(c)AFP