豪、ヌード化アプリとストーカーウェアに対応へ
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【9月2日 AFP】オーストラリアは2日、AI(人工知能)生成のヌード画像作成やストーカー行為に利用されるオンラインツールが検知されずに利用されるのを防ぐことを、IT大手に義務付けると発表した。
政府は声明で、「忌まわしいテクノロジー」に対する新法の制定に向けてIT業界と協力するとしたが、具体的な時期については明らかにしなかった。
アニカ・ウェルズ通信相は、「人々、特に子どもたちを虐待し、屈辱を与え、傷つけるためだけに使われるアプリやテクノロジーが存在する余地はない」と述べた。
AIを用いて写真に写った人物の服を脱がす「ヌード化」アプリがオンラインで爆発的に普及し、子どもを狙ったいわゆるセクストーション(性的脅迫)詐欺が急増していると警告されている。
ウェルズ氏は、政府はヌード化アプリやストーカーウェアへのアクセスを「あらゆる手段」を用いて制限し、IT企業にこうしたアプリをブロックする責任を負わせると述べた。
「今回の措置で悪質なテクノロジーの問題が一挙に解消されるわけではないが、既存の法律や世界をリードするオンライン安全改革と併せて、オーストラリア国民の保護に真に大きな変化をもたらすだろう」と付け加えた。
AIツールの普及は、世界中の学校で発生しているポルノスキャンダルなど、子どもたちを脅かす新たな形態の虐待につながっている。ティーンエイジャーがクラスメートの性的画像を作成するという事件もその一つだ。
セーブ・ザ・チルドレンの最近の調査によると、スペインでは若者の5人に1人がディープフェイクヌードの被害に遭っており、それらの画像は本人の同意なくオンラインで共有されている。(c)AFP