ニュージーランド首相、16歳未満のSNS禁止法案を提出へ
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【5月7日 AFP】ニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相は6日、16歳未満の子どものSNS利用を禁じる法案を提示した。ソーシャルメディア企業に対し、ユーザーが16歳以上であることを確認する措置を義務付け、違反した場合、200万ニュージーランド・ドル(約1億7000万円)以下の罰金を科すとしている。
ラクソン氏は会見で、「SNSには良い面もあるが、若者にとって常に安全な場所とは限らないことを、わが国でも認識するべきだ」と述べ、「SNSのプラットフォームには、脆弱(ぜいじゃく)な子どもたちを有害なコンテンツや、ネット上でのいじめ、搾取から守る責任を負わせるべき時が来た」との考えを示した。
法案の議会への提出時期は明らかにしていないが、ラクソン氏は、議会全体で支持を得られると期待していると述べた。
同法案は、SNS規制で世界をリードするオーストラリアで最近可決された厳格な法律を模範としている。
オーストラリア議会は昨年11月、16歳未満のSNS利用を禁止する画期的な法案を可決し、フェイスブックやインスタグラム、X(旧ツイッター)などに対する世界で最も厳しい取り締まりの一つを承認。予定では12月までに施行される。(c)AFP