■「歴史を理解してもらう」

撮影所の写真館では、ゲストノートが愛国的なコメントと下品なコメントで埋め尽くされていた。

子どもっぽい走り書きで「日本は世界で最も愚かな国だ」と書かれたものもあった。

AFPが取材した親のほぼ全員が、子どもにこの映画を観せたと回答した。南京出身のある母親は、学校にこの映画を観せるよう勧められたと語った。

中国には映画のレイティングシステムがなく、他の国で過度に暴力的とみなされるようなコンテンツを子どもが見ることも珍しくない。

ある子どもは木の柱の横を通過する際、友達に向かって「見て、(映画の中では)そこに首がぶら下がっていたよ!」と笑いながら話しかけていた。

先述の「He」さんは、「先祖が私たちのためにどのように戦ったかを子どもたちに教えてくれる」「(目的は)子どもたちに歴史を理解してもらうことで、憎しみなどを植え付けたりすることではない」と述べた。

ある中学生は、日本人は「嫌い」だと感じたが、恨みを抱かないよう警告。

「日本人は残酷なことをたくさんしたが、われわれは日本人を尊重する必要がある。なぜなら、今は平和に焦点を当てなければならないからだ」と述べた。(c)AFP