【8月29日 AFP】ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は28日、ロシアによるウクライナへの大規模攻撃を受け、両国の首脳会談は「明らかに」実現しないとの見解を示した。

ロシア軍は28日、ウクライナの首都キーウに新たな大規模攻撃を行い、4人の子どもを含む少なくとも23人が死亡した。

西側諸国はロシアのウラジーミル・プーチン大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談を模索してきたが、メルツ氏は状況が変化したと述べ、「ゼレンスキー大統領とプーチン大統領の会談が明らかに実現しないという事実を踏まえて」今後の議論を行うと語った。

ゼレンスキー大統領は28日、今回の攻撃について「ロシアが真の外交に興味がないことを示している」とSNSに投稿し、「ロシアは交渉の場ではなく弾道ミサイルを選んだ。戦争を終わらせるのではなく、殺戮(さつりく)を続けることを選んでいる」と述べた。

ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官によると、ドナルド・トランプ米大統領は今回の攻撃に不満を示したが「驚きはない」と述べた。

「おそらく、この戦争の両国は自ら終結させる準備ができていないのではないか」とレビット氏は記者会見で述べ、「大統領は戦争を終わらせたいと思っているが、両国の指導者も終結させたいと思わなければならない」と語った。(c)AFP