ウクライナ、若年層男性の出国規制を緩和
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【8月27日 AFP】ウクライナ当局は26日、18~22歳の男性の国外渡航を認めると発表した。ロシアの侵攻を受け、徴兵を確保するために設けられた規制を緩和する措置となる。
これまでは18~60歳のウクライナ人男性が国外に出るには許可が必要で、多くの男性が非正規ルートでの国外移動を試み、危険を冒して国境を越えようとする例もあった。
スビリデンコ首相は26日、交流サイト(SNS)のテレグラムに「政府は国境通過の手続きを更新した。戒厳令下でも、18~22歳の男性は妨げられることなく国境を越えることができる」と投稿した。
新たな措置は、この年齢層に属する「すべての市民」が対象で、現在他国にいる人も含まれる。一度ウクライナに戻ってから再び出国することも可能になるという。
スビリデンコ氏は「ウクライナ人が自国とのつながりをできる限り維持してほしい」と強調した。
現在、ウクライナでの動員対象は25歳以上の男性で、18~22歳は含まれていない。対象年齢は昨年、従来の27歳から引き下げられた。
ウクライナ軍は25歳未満の男性ボランティアを金銭的な支援で募ろうとしているが、動員目標には届いていない。
国連の統計によると、560万人以上のウクライナ人が国外に住んでおり、その大半は欧州諸国に滞在している。(c)AFP
