韓国、兵士越境で警告射撃と発表 北朝鮮は非難
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【8月23日 AFP】韓国の合同参謀本部は23日、今週初めに北朝鮮の兵士が一時的に国境を越えたため、軍が警告射撃を実施したと発表した。北朝鮮はこれについて、緊張を「制御不能」な水準に高める可能性があると非難していた。
国営朝鮮中央通信(KCNA)は23日、北朝鮮のコ・ジョンチョル副総参謀長の声明を引用して、19日に北朝鮮兵が国境を恒久的に封鎖する作業を行っていた際に事件が発生したと報じた。コ氏は韓国軍が北朝鮮兵に向けて機関銃で10発以上の警告射撃を行ったとし、これを「重大な挑発」と呼んだ。
コ氏は「南部国境地域で互いに対峙(たいじ)する形で多くの部隊が大規模な部隊が展開されている状況が、制御不能な段階に陥ることを必然的に招く、極めて深刻な前兆だ」と述べた。
これを受けて韓国の合同参謀本部は、19日に「非武装地帯(DMZ)内の軍事境界線付近で活動していた一部の北朝鮮兵士が軍事境界線を越えたため、わが軍が警告射撃を実施した」との声明を発表した。
韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は核武装した北朝鮮との緊張緩和を図り、「軍事的な信頼」を構築すると誓っているが、北朝鮮側は韓国との関係改善に興味はないと述べている。(c)AFP