独外相、中国の「強硬姿勢」が安全保障と欧州の利益脅かす
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【8月21日 AFP】ドイツのヨハン・ワーデフール外相は20日、中国の南シナ海での強硬姿勢と台湾海峡での緊張が、国際的な安全保障と欧州の利益を脅かしていると述べた。
インドネシア・ジャカルタでの外相会談後にワーデフール外相は、「中国の南シナ海における軍事的台頭は、アジアの安全保障を脅かすだけでなく国際的なルールに基づく秩序を損なうもの」と述べ、「インド太平洋で起こることはヨーロッパの安全保障に直接影響を与え、その逆もまた然(しか)りだ」と話した。
「この地域には重要な貿易ルートが通過しているため、経済的なリスクも伴う」
さらに台湾海峡での摩擦についても同様のことが言えるとし、中国が台湾近くに戦闘機、軍艦、沿岸警備船を配備し、近年では周辺で大規模な軍事演習を行っていると指摘。「いかなるエスカレーションも、世界の安全保障と繁栄に深刻な影響を及ぼし、ドイツおよび欧州の利益にも直接影響を与える」と述べた。
ワーデフール外相は今週、日本での外相会談後に、中国が「現状を一方的に変更し、自国に有利な形で国境線を動かそうとしている」と話して中国側から激しく非難されており、このコメントはさらなる摩擦を引き起こす可能性が高い。(c)AFP