【9月19日 東方新報】「3C認証のないモバイルバッテリーは飛行機に持ち込めない」。最近、この「3C認証」が世間の注目を集めている。

しかし、一部ではこれを「商機」として利用する動きも見られる。中国新聞網(CNS)の「民生調査局」が確認したところ、一部のECサイトでは現在も「3Cステッカー」が販売されており、自由にカスタマイズできる状況が続いていた。

■「3Cステッカー」は自由にカスタマイズ可能

調査では、「ホログラム」や「防水」などの特徴を持つ「3Cステッカー」を販売する店舗が確認された。購入希望者として出品者に問い合わせたところ、「直接注文すれば買える」との返答で、製品の証明書類がなくても誰でもネットで入手できることがわかった。価格は数十元(数百円)から数元まで幅広い。

6月27日夜に「3Cステッカー」で検索すると該当商品は表示されなくなっていたが、完全に姿を消したわけではなく、名称や形態を変えて販売が継続していた。7月1日に複数のECサイトを確認したところ、「3Cステッカー」という商品名は消えていたものの、「カスタムステッカー」や「カスタムラベル」の名目で多数の出品が存在し、問い合わせるといずれも「3Cマークのカスタムは可能」と回答。中には「何枚必要か」「サイズは?」と具体的に尋ねる出品者もいた。

■防偽情報が欠落した「ステッカー」

市場監督管理総局の公式微信(ウィーチャット、WeChat)「市説新語」によると、改訂版「強制性製品認証マーク管理要求」は2024年1月1日から施行されている。新制度では3Cマークは「標準仕様マーク」「印刷・型押しマーク」「電子表示マーク」の3種があり、このうち標準仕様マークは指定認証機関が印刷し、防偽機能を備え、識別・追跡が可能。認証を受けた製造企業が有効な証明書(または自己宣言)を提示して購入する。

中国品質認証センターが2023年に公表した説明では、3Cマークにはランダムコード防偽技術など複数の防偽機能があり、1枚ごとに固有の識別情報が付与されている。しかし、実際に問い合わせた出品者の中には「当店の3Cステッカーにはランダムコードはない」と明言する者もいた。

■「3Cステッカー」のカスタム販売は違法行為

3C認証は消費者の権益や生命・財産の安全を守るための法定の強制安全認証制度であり、認証を偽装するステッカー販売は、不合格品の流通を招き安全上のリスクを生む。

北京嘉濰法律事務所の趙占領(Zhao Zhanling)弁護士は、ECサイトでの「3Cステッカー」販売やカスタム制作はいずれも違法行為であり、認められないと指摘する。3Cマークは国家の強制性製品認証専用マークで、認証を受けた企業だけが検査を通過した製品に使用でき、偽造や不正使用は一切許されない。

関連法規では、違法製品や売上の没収、罰金、違法所得の没収、営業許可の取り消しなどの行政処分が科される可能性がある。また、「中華人民共和国認証認可条例」や「製品品質法」では、重大な場合は刑事責任を追及することも定められている。(c)東方新報/AFPBB News