トランプ氏「天国に行きたい」、ウクライナ和平合意が一助に
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【8月20日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は19日、自身が天国に行ける可能性は今のところ低いが、ウクライナ和平合意が実現すればその可能性が高まるかもしれないと冗談を飛ばした。
トランプ氏は以前、ノーベル平和賞受賞を目指す一環として、ロシアによるウクライナ侵攻の終結を望んでいると発言していた。
だが、ホワイトハウスにウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と欧州の首脳らを招いた翌日、トランプ氏はウクライナ和平合意を目指す動機について、必ずしも世俗的なものではないと述べた。
トランプ大統領はFOXニュースの朝のトーク番組「フォックス・アンド・フレンド」で、「できれば天国に行きたいが、うまくいっていないそうだ。本当にトーテムポールの底辺(最下層)にいるそうだ! でも、天国に行けるなら、これ(ウクライナ和平合意)が理由の一つになるだろう」と語った。
従来の基準からすれば、3度結婚し、2度弾劾されたトランプ氏は聖人ではない。
トランプ氏は、長年にわたり数々のスキャンダルに巻き込まれ、ポルノ女優への不倫口止めに絡む事件では大統領経験者として初めて有罪評決を受けた。
だが、昨年の暗殺未遂事件を生き延びて以来、トランプ氏の発言はますます宗教的な色合いを帯びるようになっている。1月の就任式では、「私は米国を再び偉大にするため、神に救われた」と述べた。
米国の宗教右派から強い支持を受けているトランプ氏は2期目において、信仰の象徴を1期目よりはるかに強く受け入れている。
トランプ氏は、ポーラ・ホワイト氏を公式スピリチュアルアドバイザーに任命した。数々の祈祷会を主導させている。
ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官(27)は19日、ウクライナに関する発言について「大統領は真剣だった」と確信していると述べた。
自身も会見前に祈祷会に参加しているレビット氏は記者団に対し、「この部屋にいる私たち全員がそうであるように、大統領も天国に行きたいと願っていると思う」と述べた。(c)AFP