スペイン北西部を中心に山火事猛威、消火に軍投入
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【8月17日 AFP】スペインは熱波警報の発令から3週目に入り、消防士らは北西部と西部で延焼中の火災と戦っている。消火支援のため、軍も派遣された。
フランスとイタリアがサラマンカ近郊の基地に消防航空艇を派遣して消火活動を支援する中、ペドロ・サンチェス首相は16日、「調整会議」を開き、「政府は利用可能なすべての手段を使って火災と戦い続けている」とX(旧ツイッター)で述べた。
最も深刻な山火事は、カスティーリャ・イ・レオン、ガリシア、アストゥリアス、エストレマドゥーラの各自治州で発生している。
スペイン全土で道路や鉄道を含め約10路線が通行止めとなっており、ガリシアの緊急サービスは数十の町の住民に警戒メッセージを送り、注意を呼びかけた。
また、軍の特別緊急部隊約3500人がスペイン全土の火災地域に派遣されており、カスティーリャ・イ・レオン自治州とエストレマドゥーラ自治州は増援を公式に要請している。
「欧州森林火災情報システム(EFFIS)」のリアルタイムマップによると、今年の初めからスペインでは15万7000ヘクタール以上が焼失している。(c)AFP