米上院、メタ生成AIの調査開始 未成年者と「官能的」な会話報告で
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【8月16日 AFP】米国の上院議員が15日、米交流サイト大手メタ(旧フェイスブック)のAIチャットボットが子どもたちと潜在的に有害なオンライン交流を行うことが可能だったか否かについて調査を開始すると発表した。
共和党のジョシュ・ホーリー上院議員(ミズーリ州選出)は、メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)に宛てた書簡の写しを投稿。書簡は、メタのAIチャットボットが未成年者と「ロマンチック」で「官能的」なやりとりを行うことが可能だったとする報告に関連するすべての文書と通信を要求する内容。
メタの広報担当者はAFPの問い合わせに対し、「AIキャラクターが提供できる応答の種類については明確なポリシーがあり、そのポリシーは子どもを性的に描写する内容や、大人と未成年者の間の性的なロールプレーを禁止している」と回答した。
ホーリー氏は、自身が率いる上院司法委員会の犯罪・対テロ小委員会が、メタの生成AI製品が「子どもに対する搾取、欺瞞(ぎまん)、その他の犯罪的な害を助長しているかどうか」について調査を開始すると発表した。
メタはすべての関連記録を保存し、9月19日までに議会に提出するよう通知された。
ホーリー氏は、メタのAIチャットボットが8歳の子どもの体を「芸術作品」「深く大切にしている宝物」などと表現することを許されていたという報告例を引用した。(c)AFP