米国を追放された犯罪者の受け入れは違憲 エスワティニ活動家が提訴
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【8月15日 AFP】アフリカ南部の小国エスワティニ(旧スワジランド)の活動家たちが14日、同国政府が米国から第三国追放された不法移民犯罪者を受け入れたことをめぐり、最高裁判所に違憲訴訟を提起した。
5人はベトナム人、ラオス人、イエメン人、キューバ人、ジャマイカ人で殺人などで有罪判決を受けた。米国による出身国と異なる第三国への不法移民追放計画の一環として、7月に米軍機でエスワティニに追放された。
違憲訴訟を提起した三つの法律・市民社会団体は、合意条件が明らかにされておらず、国民や議会との協議も行われていないため、第三国追放された不法移民犯罪者の受け入れは違憲だと主張している。
法律・市民社会団体は提訴を発表する声明で、「この合意が締結された状況は、行政権の乱用、人権、国家安全保障について深刻な懸念を抱かせる」と述べた。
声明によると、米国が「あまりにも野蛮過ぎて、祖国に受け入れを拒否された」とする5人は、既に収容率が171%と定員を大きく上回っている最高警備レベルの刑務所の独房で服役している。
隣国南アフリカは先週、エスワティニに対し、犯罪者5人を受け入れたことについて抗議し、彼らの経歴と南アの安全保障への潜在的な「悪影響」を懸念していると述べた。(c)AFP