自ら死亡を偽装した逃亡犯 強姦で有罪評決 米
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【8月15日 AFP】自らの死を偽装し、司法から逃れるために英スコットランドに逃亡していた米国人の男が14日、本国送還後に強姦(ごうかん)罪で有罪評決を受けた。
ニコラス・ロッシ被告(38)は、2008年当時に交際していた女性に対する性的暴行罪で、米ソルトレークシティーの陪審から有罪を言い渡された。
ロッシ被告は2021年、スコットランド・グラスゴーの病院に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため入院。病院スタッフと警察当局が、被告のタトゥーを国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)の手配通知写真と比較して身元を特定したため、身柄を拘束された。
その後すぐ、ニコラス・アラフェルディアンという偽名を使っていた被告が、自身の死を偽装し、非ホジキンリンパ腫で亡くなったとの死亡記事を作成していたことが明らかとなった。
2024年の米国への送還を前にした控訴審で被告は、自身が人違いの被害者であり、実際はアーサー・ナイトという名前のアイルランドの孤児だと主張。病院で昏睡(こんすい)状態の間にタトゥーを入れられ、指紋を改ざんされたと言い張った。
懲役5年の刑から終身刑を科される可能性があり、地元ABC系列のテレビ局によると量刑は10月に言い渡される。
被告は来月にも、2008年の別の強姦罪の裁判に臨むことになっている。(c)AFP